平成27年度 川の環境学習を開催しました。[2015年07月24日]
私たちが住む身近な川に生息する水生生物とその川の水質を調べることにより、こどもたちが自然環境に関心を抱いてもらうよう、当一般財団主催の「川の環境学習会」を7月24日に開催しました。 今年の「川の環境学習会」には、県内の小学3年生から6年生までの児童と中学生の19名が参加しました。 今年は前日の降雨で開催が危ぶまれましたが、当日は天候に恵まれ川に入り学習する事ができました。
第一地点目の狐川(JR花堂駅前)では、ふだん川に入ることのないこどもたちは、やや濁った川に緊張した様子で入りましたが、第二地点目の一乗谷川では、ようやく川にも慣れ元気よく楽しそうに水生生物を採集していました。
狐川では、アメリカザリガニ、スジエビ、ヌマエビ、イトトンボ類、カワニナ、ハグロトンボ、など少しきたない水に生息する種を採集し、一乗谷川では、ヒゲナガカワトビゲラ、フタスギモンカゲロウ、チラカゲロウ、ヨシノマダラカゲロウ、ウルマーシマトビケラ、キイロカワカゲロウ、サワガニなどとてもきれいな水に生息する種を多く採集しました。魚類は、狐川では、メダカ、ボラ、タモロコ、カマツカなど、一乗谷川では、ドンコ、アジメドジョウを採集しました。
午後からの室内学習では、採集した水生生物の名前を調べそこに生息する生物からみた水質について学習し、狐川と足羽川の水質の違いについて理解したことと思います。また、簡易水質検査キットを用いて、今回調べた川の水、家庭用浄化槽処理水、石けん水のCOD(化学的酸素消費量)を測定し、それぞれの水質の違いについて数値で確認しました。